にきび| 大田区大森の大木皮膚科【ニキビ・肌荒れの漢方治療のご相談なら】
目次
にきび・肌荒れ
おでこ・頬・あご等、ニキビの体質的原因には漢方治療が有効!
《なかなか治らない大人ニキビはJR大森駅北口の大木皮膚科までご相談ください》
ざ瘡(=にきび)には、10代~20代などの出来やすい年齢があります。さらに化膿しやすい体質が加わると顔首のみでなく、背部にも化膿を繰り返します。
繰り返す面皰(コメド)にはデュフェリン、デュアックなどの外用治療薬が有効ですが、化膿しやすい体質には漢方治療や日常生活の改善も必要です。
※当院は、レーザー、光治療、ピーリングなどの自費診療は行っておりませんが、漢方治療を併用することでこれらに対処しております。
当院を受診される方へ
◆診断するにはお肌の状態を直接観察する必要があります。なるべく薄化粧か、お化粧を落として来院されてください。(※必要に応じて拡大鏡を使用します)
◆他院で治療を行ってきた方は、必ずお薬手帳もしくはお薬の控えをお持ちください。
当院の尋常性ざ瘡治療への考え
・にきび治療に際して、拡大鏡を使った肌状態診断に基づく外用指導を行います。 ・ディフェリンゲル、デュアックゲル・洗顔法等のオリジナル指導箋をお渡ししております。 ・抗菌剤外用・内服のみで治りにくい“化膿しやすい体質”に漢方治療を併用いたします。 ・ニキビは繰り返す疾患であり、治療の継続が大切となります。 |
※20代以上の女性で”にきび”が出来る方の8割方は乾燥肌も伴っているようです。コメド(面皰)の数によって、外用指導が変わる場合があります。
※個人の体質に合わせた漢方薬の合方(コンビネーション治療)が“難治性の嚢腫性タイプ、生理前後の悪化”に有効です。さらに、赤ら顔、鼻唇溝の赤み等も漢方が有効な場合も!
⇒コメド(面皰)改善には、肌質に合わせた洗顔・ディフェリンゲル外用の工夫が必要であり、化膿体質の改善には漢方治療・日常生活面での改善が大切であると考えます。
《治療に対し高額なレーザー・ピーリングなどは当院では扱っておりません。》
にきびとは?
にきびとは、乾燥で毛穴の角化が進み角栓を作る、性ホルモンや体質・体調などの影響をうけ皮脂腺分泌が亢進するなどの理由により、毛穴に皮脂がたまった状態、すなわり面皰(コメド)ができるのが特徴です。
毛穴の閉塞した白色の白面皰と、毛穴が広がって皮脂が酸化して黒変した角栓が見える黒面皰の2つがあります。おもに思春期に出来はじめますが、20代以降にできる大人にきびの方も多くご来院されています。
ここに細菌感染を起こすと膿疱を形成し痛みを伴うこともあります。さらに、これを放置しておくと、瘢痕形成や色素沈着などの跡を残すことがあります。痛みや化膿の強いときは、抗菌剤の外用および内服、などで治療します。
生活上の注意としては油分の強い化粧品は避ける、チョコレートやピーナツなど脂分の多い食品を控える、ニキビは触らないようにし良く睡眠をとりストレスを貯めないよう工夫することなどが大切です。洗顔を丁寧におこない毛穴から余分な皮脂を排出させるように促しましょう。
※”ビタミン剤でニキビが改善する”というエビデンスはありません。当院では通常ビタミン剤は処方しておりませんが、ご希望の方にはお出しすることもあります。
診断はどうするの?
まず、いつ頃から出来たのか?今までどのような治療を行ってきたのか?使っていたお薬、洗顔料などを問診票などで確認します。その上で、にきびの数や炎症の程度はどうか?肌の状態はどうなっているか?などを実際に拝見します。
10代の若い方の場合はおでこ~鼻周りのにきびが圧倒的に多く、20代以降の特に女性ではストレスや肌の乾燥に伴って出来る頬や顎周りに出来やすい方が多いのが特徴です。症状が進むと顔面全体や皮下に膿瘍を形成する嚢腫型タイプなども見られます。
また、食生活やストレス などの関連、女性では生理周期での変化はあるかなどを問診させていただきます。
診察時のお願い ※受診される際は、お化粧を落とすか・薄化粧としてお肌の状態をよく見てもらいましょう。 ※市販外用剤に含まれる殺菌剤・抗炎症薬が体質に合わないかたもいます。 受診の際は使っている外用剤、洗顔料などもメモして行きましょう。 ※なかなか治らないものでは、にきびダニやステロイド座瘡によるものなど鑑別する必要があります。 |
※正確には、ニキビには必ず面皰(コメド)を伴います!多くの患者さんを診察していると、顔にブツブヅが出来るすべての方に面皰があるわけではないようです。
治療法は?
今まで日本において、にきび(=面皰、コメド)自体を治すお薬はなく、洗顔を行っていく以外に治療の選択枝が余りない状態でした。
しかし、10年前位から世界的な標準治療薬がつぎつぎと導入され(デュフェリン、ベピオ、デュアックゲルなど)、やっと日本のざ瘡治療も世界レベルに追いついたと云えるでしょう。
日本皮膚科学会で作成したニキビ治療ガイドラインにおいても、推奨度の高いものはアダパレン(デュフェリンゲル)外用、抗菌剤外用、抗菌剤内服となっています。
外用療法
洗顔指導
治療の基本は毛穴につまった皮脂の排出を促すために、洗顔を正しい方法で行うことです。お湯などで充分に肌を馴染ませ、低刺激のにきび用石鹸を充分に泡立てて、こすらずに撫でるように洗います。
当院では、パンフレットをお渡しして具体的な洗顔法をご説明するようにしています。
●正しい洗顔法ケア法(肌の状態に合わせ1日2回) ①まず、お湯で顔全体を馴染ませる。・・・ 《皮脂はお湯に溶けやすい》 ②石鹸をネットorお湯で泡立て擦らず優しく洗う・・・ 《たっぷりのお湯でしっかり泡立てましょう》 ③お湯ですすぎタオルで押さえるよう拭く・・・ 《石鹸が残らないよう、優しくすすぎます》 |
洗顔後は保湿をしっかり
にきびが出来る方の7~8割の方が乾燥肌(特に20代以降)を伴っているとの統計もあるようです。洗顔後に保湿をしっかり行うことで、角栓形成の予防となり各種外用剤治療も行いやすくなります。後述のデュフェリンゲルの副作用(乾燥、赤み)を軽減させるためにも保湿はしっかり行いましょう。
◆ディフェリンゲル(アダパレンゲル)について ディフェリンゲルの作用は、毛穴の出口にある角栓形成をおさえることでにきびのもとである微小面靤を改善します。お薬の使用開始後1ヶ月程度からコメドの減少がみられ、治療効果が充分に現れるまで12週間ほどかかります。 欠点としてはビタミンA製剤のため妊娠している方に使えないこと、使用開始後2週間程度肌が乾燥したり赤くなったりすることがありますが、使っている内に徐々に症状は治まります。 |
ディフェリンゲル;ワンポイント!
ディフェリンゲルは、にきびの元である面皰(コメド)を改善させることができる日本で初めてのお薬です。当院では、デュフェリンがどのような作用機序があるお薬か、使い方のコツなどを詳しくお話するようにしております。お肌の状態に合わせて保湿剤を併用したり、お薬を使う頻度、塗り方などを使い分けていくことが大切となります。
※副作用として2週間程度で皮膚発赤,皮剥け,カサつきが出現します。うまく使うには2,3日使用を中止し、皮膚が回復した後で、1日おきに使う、使用後1時間で洗い流し保湿を重ねる(※ショートコンタクト・セラピー)などの工夫が必要です。実際の肌の状態を拝見して具体的な使い方をご説明します。
※妊婦さん、授乳婦さんは使えません。
抗菌剤外用
赤みや炎症を伴ったものでは、ディフェリンを塗布したあとに抗菌剤の外用も併用します。炎症を起こしているアクネ菌を減らす効果があります。
1日2回、赤くなった部分に綿棒もしくは清潔な手で軽くちょんちょんと塗っておきます。お薬を塗ったあとはあまり触らないようにしましょう。
※よく使われる抗菌剤外用
外用療法のまとめ 1,朝; ①洗顔・保湿、②抗菌剤外用 2,夜; ①洗顔・保湿、②抗菌剤外用、③デュフェリンゲル等(肌の状態に合わせて塗布) 以上の朝は2ステップ、夜は3ステップの外用を続けます。 |
過酸化ベンゾイル(BPO)
4年ほど前に、ベピオゲル、デュアックゲル(ベピオ+ダラシン)が過酸化ベンゾイル製剤として日本に導入されました。
BPOは海外では標準的ニキビ治療薬の一つとして扱われており、体温により分解して抗菌作用と角質剥離作用を発揮します。ディフェリンゲルよりマイルドなコメド改善作用があり、①維持療法期に使う、②重症な面皰(コメド)にディファリンと併用するなどの使い方をします。※ディフェリン同様やや皮膚が乾燥傾向になりやすい薬のため、保湿剤などを併用して少しずつ使うのが良いでしょう。
※近年、アダパレン+過酸化ベンゾイルの配合剤(エピデュオゲル)も加わり「にきび治療」の選択枝が出そろいました。
内服療法
抗生剤内服
炎症を起こしたもの、嚢腫状の化膿をともなったタイプでは、抗菌剤の内服を併用します。良く用いられる抗菌剤には、ミノサイクリン、ルリッド、ファロペネムなどが挙げられます。炎症が落ち着くまで2-4週程度内服を継続すると良いとされます。
抗アレルギー剤内服
湿疹や痒みに伴う赤みがある方には、抗アレルギー薬を併用した方が症状がうまくおさまる場合があります。
ビタミン剤内服
皮膚の脂質代謝を改善するためにビタミンB2,B6などのビタミン剤内服を併用する場合があります。炎症後の色素沈着に対してはビタミンC内服が用いられます。
漢方薬
ガイドラインに沿った上記の外用、内服治療を行っても改善しない慢性化するもの、嚢腫形成を伴うタイプ、生理前後に悪化するニキビには漢方薬が有効な場合があります。よく使われる漢方には清上防風湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散などが挙げられます。
※※当院では大人のにきび(特に女性)で難治のものに対し漢方治療が有効と考えております。※※ |
※ビタミンCローションをご希望の方は当院より処方可能ですのでご相談ください。
※にきび跡が気になる方には、関連美容施設にご紹介が可能(レーザー治療など; 保険適応外)です。
肌荒れ、吹き出物 (赤ら顔)とは?
繰り返す吹き出物、赤ら顔はどうしたらよいの?・・・
赤ら顔、吹き出物、ニキビなどを一緒に考える方もいますがニキビ(面皰=コメドがあるもの)と吹き出物、赤ら顔とは異なるものです。「顔がぷつぷつと赤くなる症状って普通はニキビなのではないの?」と思い込んでしまっている方もあるようです・・・
顔が赤く炎症を起こす病態には、にきび以外にもいくつかの原因が考えられます
脂漏性湿疹
かぶれ
擦りすぎによって角質が弱くなる
酒さ;小鼻横などの発赤
化膿しやすい体質;特に口周り、背部
などです。
患者さんがにきびと言って訴えてくるかたの2割くらいの方に上記の症状が合併したり、含まれている場合もあるようです。
湿疹変化があるのに洗顔料を使いすぎ、他院で脂漏性皮膚炎と言われたが治療がうまくいっていない、口周りが化膿しやすいなどのパターンがあります。
当院では、拡大鏡を用いて肌の状態を詳細に観察して間違ったスキンケアをしていないか、湿疹変化の合併はないか、刺激によって皮膚が痛んでしまっていないかなどアドバイスするようにしています。
場合によっては洗顔などのスキンケア指導と白色ワセリン(プロペト)、亜鉛華軟膏などの基本的な外用剤のみでそれまで治らなかった症状が改善する場合もあります。化膿を起こすものが全てにきびと言うわけではなく、湿疹と毛嚢炎が混在するケースではにきび用の化粧品を使っても改善しません。当院では肌の状態に合わせて、保湿、抗菌剤、抗アレルギー薬、漢方薬なども使い分けて治療を行っております。
※酒さの増悪因子として理解されているのは 温熱、アルコール、日光照射であり、これらは毛細血管の拡張を増悪させます。当院では毛細血管拡張に対して絶縁針を用いた高周波電気メスでの治療も行っております。現在は、赤あざに効果のあるレーザーを持つ関連施設にご紹介しております。
【関連情報】
◆日常生活の自己管理も大切です!
①各人にあった食生活の改善、②適度な運動・睡眠、③ストレス対策(リラックス時間を持つなど)がにきび改善の基本になります。
※良く睡眠をとって体調の良いときはにきびも治りやすく、疲れすぎ・睡眠不足で食生活の乱れているときはにきびはなおりにくくなりますよね・・・
《なかなか治りにくい大人にきびはJR大森駅北口の大木皮膚科までお気軽にご相談ください》