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住所:東京都大田区山王1-4-6/【日祝・水休診】

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小児皮膚科| 大田区大森の大木皮膚科【小児の皮膚トラブル】

小児皮膚科外来

赤ちゃん・子供の皮膚トラブル

《お近くの病院で治らない小児皮膚科のことならJR大森駅の大木皮膚科までご相談下さい》
小児皮膚科,赤ちゃん・お子さんの皮膚トラブル 乳児期~小児期は肌が敏感で、乳児湿疹やカンジダ症にはじまり、水いぼ・とびひなどお子さん特有のトラブルを起こしやすいのが特徴です。

 お子さんのお肌のケアをきちんとしておくことは、さまざまなアレルギー発症リスクを減らすとされております。
※お子様の皮膚でお困りの事がありましたら、
当院までお気軽にご相談ください。

◆他院で治療を行ってきた方は、必ずお薬手帳もしくは使っていたお薬の控えをお持ちください。必要により体全体を診察することもありますので、なるべく脱がせやすい服装で受診していただけますようお願い申し上げます。

小児皮膚科とは?

 小児皮膚科とは、赤ちゃんの湿疹から始まり、小児期~学童期に起こる様々な皮膚トラブルに対応する診療科となります。小児アトピー性皮膚炎のステロイド外用剤の使い方やお子さんに特徴的な皮疹分布の把握、カンジダ・とびひ・水いぼなど各種感染症を見分ける経験が必要となります。

 子供は回復力が早いことも特徴で、適切な治療を行えばちゃんと治ることが多いですが、乳児湿疹や水いぼ・小児アトピーなど出やすい時期がある場合はやや長期戦となる場合もあります。

当院のお子さんの皮膚治療への考え

赤ちゃんの湿疹・小児アトピー性皮膚炎では、皮疹の状態に応じ適量のステロイド外用剤と保湿を使うことが必要です。洗いすぎを避けて適切なスキンケアを行うことで肌の状態を良くしていくことができると考えます。
・乳児湿疹・小児アトピーも普通の湿疹も、個々の皮疹については治し方は変わりません!肌の状態全体を見るため、初診ではなるべく脱がせやすい服装でご来院ください

皮疹が重症化するほど体調・気候変化の影響も受けやすくまたステロイド外用剤・保湿剤などの塗り分けが大切となるため、定期的な医院への受診が必要となります。
保険適応のあるエキス剤を使った漢方治療を適宜併用いたします。

母親にだっこされる小児皮膚疾患の患者さんのイメージ①乳児湿疹は、両ほほの“かさかさ“から始まりしっかり治療を行わないと、顔全体~全身にも湿疹が広がってきます
②赤ちゃんの首周り・陰部に、もやもやした”ステロイドで治らない皮疹”ができた時には皮膚カンジダ症の合併が考えられます。
③”とびひ”は正式には伝染性膿痂疹という細菌感染症で抗菌薬外用・内服とともに多くの場合に湿疹の治療も同時におこなう必要があります。
水いぼでは、自然治癒を待つだけではなくヨクイニンなどの漢方やイソジン療法とともに必要に応じて水いぼ摘除治療も行った方が良いでしょう。
⑤お子さんの”いぼ治療”も行っております。

乳児湿疹・小児アトピー治療に王道はありません。ステロイド外用治療・保湿・スキンケアなどをしっかりおこない、皮疹を良い状態にコントロールできた方のほうが長期的に症状が寛解していく印象です。
《お子さんの肌の状態を受け入れ治療に積極的な方ほど治りが良い!》


※当院では、個々の皮疹をコントロールするために頭・顔面・体など部位毎に塗り分けを行っていただいております

 

乳児脂漏性湿疹・乳児湿疹(にゅうじしっしん)とは?

乳児脂漏性湿疹

脂漏性皮膚炎 生まれたての赤ちゃんは、お母さんのお腹から出たばかりで母体のホルモンの影響を受け皮脂の分泌が盛んです。特に耳介、頭皮などで洗い方が不十分だと厚く黄色い痂皮(かさぶた)に覆われす。

 ワセリン・オリーブ油などで保湿をして石鹸で優しくしっかり洗っていけば自然に良くなることがほとんどです。

治療上の注意点

 スキンケアの注意としては、あまり洗いすぎているとすぐに乾燥性の湿疹に移行してしまうことです。黄色い痂皮がとれてきたら優しく洗うようにして、充分に保湿もしておきましょう。

大人の脂漏性皮膚炎その他皮膚疾患をご覧ください。

乳児湿疹(にゅうじしっしん)

 口周りにできる乳児湿疹生後1,2ヶ月を過ぎると,赤ちゃんの肌は乾燥に傾きやすくなります。特に口囲ではミルクを飲んだり、ウェットティッシュで拭いたりなどの刺激で、肌荒れが悪化しより乾燥に陥りがちです。

 泡石鹸で洗う、タオルでこするなどの刺激が乾燥を助長するようです。下顎部や頬の赤み、かさかさなどの症状が悪化していくケースをよくみかけます。

診断

 皮疹の分布やお肌の乾燥の状態をまず拝見します。必要に応じて詳しく肌あれの診察を行い皮膚の赤みの原因なども判断します。出来れば体全体の皮膚も見せていただき洗い方に問題ないかなど、アドバイスを受けると良いでしょう。

治療

 保湿をしっかり行うこと、擦り過ぎなどの刺激を避け、肌着は綿のものを使うのが基本です。保湿剤は白色ワセリン(プロペト)や亜鉛化軟膏、ヒルドイドソフトなどを使います。小さな赤ちゃんはなるべく保湿のみで治療を行いたいところですが、赤みや炎症が強いときには弱めのステロイドを早めに使った方が良い場合があります。

 保湿剤はなるべ頻回に塗ることが大切です。特に口囲では食事のあとにしっかり保湿を行っておきましょう。また全身の皮膚も乾燥になりがちですので、入浴後にも早めに保湿剤をたっぷり塗ってお肌のトラブルを予防しましょう。

治療上の注意点

 入浴時は熱いお湯をさけ、ぬるま湯程度でガーゼハンカチなどを使い優しく撫でるように洗いましょう。ボディソープや泡石けんは避けた方が無難です。あまり乾燥が強い部分は、敏感肌用の石けんを使う、お湯で優しく流すのみの方が良いでしょう。

赤ちゃんの肌荒れ;ワンポイント!
 肌がガサガサに荒れている状態は、皮脂膜がなくなり皮膚表面が傷つき、表皮細胞もむき出しなのと同じです。このような状態は皮膚を通してダニ、ほこり、食事のカスなどにアレルギーを起こしやすくなる(経皮感作しやすい)と考えられます。しっかり保湿を行い、お肌をつるつるにしておくことは食物アレルギーの予防になるという説もあります。
最近、赤ちゃんの湿疹でご相談に来院される方が増えてきました。

当院での基本的なご説明を動画にしましたので、ご来院前に見てきていただけますと治療がスムースです。治療の基本は①保湿をしっかり、②スキンケア、③ステロイド外用剤治療になります。
※申し訳ありませんが、ナレーションは機械音声になります。

※動画はステロイド外用剤をつかった治療法・スキンケアの基本になります。少し長め(6分半)の動画になりますが、不明点があれば繰り返し見る・一時停止ボタンなどを活用してください。来院時に分からない点などあればメモを取ってきて頂けますと幸いです。診察時に赤ちゃんが泣かれてしまって、ご説明が良く聞こえなかった方の復習にもどうぞ。

※他院での治療内容につきお薬手帳もお持ちいただけますと治療の参考になります。良くある例として、①ステロイドが強すぎる、②量が少なすぎる、③保湿剤のみしか処方されていない、などが理由で治らないことが多いように感じます。

治療に使うステロイド外用剤は、「頭」・「顔」・「体」ごとに別の強さ・種類になります。また、当院ではそれぞれの部位毎に保湿剤も併用していただくようにしております。実際の診察では具体的にどの軟膏を、どの位使っていけば良いかなど、お話させていただければと思っております。動画の内容は皮膚科医であれば誰もが知っていることばかりです。

 

おむつかぶれ、乳児寄生菌性紅斑(カンジダ症)

おむつかぶれ 

おむつかぶれのケア 赤ちゃんの股部などが尿、便などにより刺激を受け、オムツで蒸れてしまうことが原因となります。おしっこが出るたびに、ぬるま湯で優しく洗って清潔にしておくことが大切です(けしてゴシゴシしすぎてはいけません)。ベビーバスでおしりだけ洗ってあげても良いでしょう。

 治療は、亜鉛化軟膏の塗布およびガーゼ保護をこまめに行っていきますが、あまりに炎症が強い場合は、ステロイド軟膏との重層法を行います。下記のカンジダ皮膚炎に移行することがあり注意が必要です。

乳児寄生菌性紅斑(カンジダ症)

赤ちゃんのカンジダ症の説明 乳児では肌の免疫力がまだ弱いため、肌の荒れやじめじめした状態が続くと常在菌であるカンジダが増殖して皮膚カンジダ症(乳児寄生菌性紅斑)を併発することがあります。赤ちゃんにステロイド軟膏を塗っても治らないモヤモヤした赤みのある皮疹が陰部、後頸部に広がるときはカンジダを疑った方が良いでしょう。 

 診断は、皮疹の分布、性状からまずカンジダであることを疑い、顕微鏡検査によるカンジダの検出、もしくは培養検査にてカンジダが出ることより確定します。

 治療はまず、お湯で優しく洗ったり、オムツを頻回に替える、ガーゼを挟むなどして高温多湿な環境を改善することが大切です。抗真菌剤外用を用いますが、皮膚のジクジクを改善させるため亜鉛華軟膏も併用すると良いでしょう。湿疹を合併する場合にはステロイド軟膏も使うことがあります。

 

小児アトピー性皮膚炎とは?

小児期のアトピー性皮膚炎って?

アトピーのお子さんのイメージ 皮膚乾燥に伴うバリア機能低下アレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)に環境因子(ダニ・ホコリ・汗などの刺激)が加わることが原因となり発症します。乳児期ではあご周り・両頬などに、小児期では首・肘・膝裏などの四肢屈側などや外界からの物理的刺激が加わる部分に発症しすい傾向にあります。

 はじめは、入浴後のカサツキから始まり、皮膚の乾燥に伴い痒み・赤みが出現し、掻き崩してしまうと段々にガサガサになったり、リンパ液が出てジクジクしてしまう場合もあります。耳切れ、ハタケ(単純性粃糠疹)などの症状もみられます。

 血液検査では血清IgE値の上昇が見られることがあり,アトピー性皮膚炎診断基準の参考とされています。以前は、乳児期アトピーの原因は卵、牛乳などの食物アレルギーであるとされてきましたが、食物アレルギーは2,3才までに自然寛解することが多く、現在は適切なスキンケア・治療を行っていけば問題ないことが多いと考えられています。

 一般的に、小児アトピー性皮膚炎は小学生中頃までに落ち着いてくる方が多い印象です。乾燥肌や湿疹を放置すると、お子さんではとびひ、水いぼなどの感染症にもかかりやすくなるので気をつけます。夏の汗をかきやすい季節や冬の乾燥時期には悪化しやすく症状に波がある疾患ですが、焦らずに治療を行っていきましょう。

診断

定義

 「アトピー性皮膚炎は、増悪、寛解を繰り返すそう痒(かゆみ)のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ」とされる。アトピー素因とは、1)家族歴・既往歴に気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれ、or 複数の疾患を持つ。2)IgE抗体を産生しやすい素因を持つものをいう。

診断基準

幼少期のアトピーの皮疹分布1.そう痒(かゆみ)

2.特徴的皮疹の分布
1)皮疹は湿疹病変(紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂皮、苔癬化、痒疹) である。
2)分布は左右対側性で、前額、眼囲、口囲、耳介、頚部、四肢関節部、体幹に見られる。
3)慢性・反復性経過(良くなったり悪くなったりする): 乳児で2カ月以上、その他で6カ月以上をアトピー性皮膚炎とする。

うちの子ってアトピーなんですか?
 このような質問を良くお聞きします。診断基準にあてはまらない非常に軽いアトピー(乾燥肌のみ)から左右対称性のガサガサ(苔癬化)が慢性化している方までアトピー皮膚炎(敏感肌体質)であっても症状の強さは人により様々です
 実際にはお子さんの肌の状態をみさせていただき、肌のざらざら感や皮疹の状態より診断させていただきます。湿疹の部位から何か刺激になるものはないかを考え、アドバイスするようにしております。

治療

 ガイドラインでは、薬のよる治療、悪化要因の検索除去、スキンケアを「3つの柱」としています。小児アトピ-性皮膚炎は10才位までに落ちついてくることが多いため、治療はあせらず気長に行っていきましょう。
治療には、薬物療法、スキンケア、悪化原因の除去を

外用剤による治療

保湿剤
アトピーの乾燥肌の機序

《アトピックドライスキンの模式図》

 乾燥した皮膚は、表面が荒れて小さなキズがたくさんついているのと同じ状態です。保湿の基本はワセリン基剤(プロペトなど)で、肌の状態が回復するに従ってヘパリン類似物質(ヒルドイド、ビーソフテン)や尿素軟膏(パスタロン、ウレパール)なども併用します。

 アトピーのお子さんでは、皮膚の角質バリア機能が通常の方より低く乾燥肌となりやすいため、しっかりした保湿とスキンケアを行っていくことが治療の基本です。

ステロイド外用剤(副腎皮質ホルモン)

ステロイド外用剤 現時点においてアトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静化し、有効性と安全性が科学的に立証されているのはステロイド外用剤とプロトピック軟膏のみです。適正なランクの外用を部位に応じて使用することで皮疹をすみやかに消退させる、とても有効なお薬であると言えます。

 注意することは、ステロイド外用剤はアトピーを治す(完治させる)お薬ではないということです。現在のところ、アレルギーによる皮膚の炎症を押さえるのに有効なお薬が他にないため、あくまで対症療法として用いられると考えるべきでしょう。

 大切なことはステロイド外用剤のみに頼りきった治療を行わないことです。適切なスキンケアと保湿を行うことでステロイドの使用量を最低限に減らせると考えます。

ステロイド外用の副作用とは?
 アレルギーを抑える代わりに免疫や細胞の成長なども抑制されます。長期、大量の使用により皮膚菲薄化、毛細血管拡張などが起こしますが、医師の指導のもと、通常の使用量で起こることは稀であり必要以上にステロイドを怖がらないことも大切です。お子さんでは症状、部位に見合った弱めのものから使い始めます。

※ご心配な方には、ステロイド外用剤についてのパンフレットをお渡しして説明しております。非ステロイド軟膏はかぶれの危険性がありアトピー性皮膚炎の方には現在あまり使われません。

プロトピック軟膏(タクロリムス)

 分子量が大きく、正常皮膚からはほとんど吸収されないためステロイドのような皮膚菲薄化が出現しにくいのが特徴です。当初、顔面に対して副作用が出にくいと考えられてきましたが、最近では体の皮疹に対しても有効性が報告されています。

 

◆内服薬等よる治療

抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤

 抗アレルギー剤には、今ある痒みを止める作用と、飲み続けることで痒みを出にくくする作用も期待されます。湿疹を夜掻き崩してしまうなど、痒みが強いときはかゆみをコントロールするために使った方が良いでしょう。アトピーの治療で皮疹を改善させるのは、あくまで外用療法が基本となります。

漢方治療

 乾燥肌体質(ドライスキン)とアレルギー体質、環境因子が複雑に絡み合って発症するのがアトピー性皮膚炎です。通常のステロイド外用、保湿のみで改善がみられない方でも、漢方薬で改善の見られることもあります。漢方治療では症状や体質に応じて、10数種類の方薬を使いこなすことが必要になります。

紫外線療法

 痒みの強い痒疹結節にはナローバンドUVB・エキシマライトが適応になる場合があります。紫外線照射により痒みがコントロールされるため、痒みによる掻破が減るようです。 
※紫外線療法については、ナローバンドUVB、エキシマ(乾癬・白斑)もご覧ください。

 

日常生活上の注意(スキンケア、バリア機能の強化) 

入浴時の注意

 乾燥肌・アトピーのお子さんでは、まず洗いすぎを注意することが大切です。熱いお風呂や長湯を避ける、石けんは敏感肌用のものを使う、肌着は綿100%のものを使うなどスキンケアにも気をつかいます。

・熱い風呂や長時間お湯につかることで容易に皮脂は流れ出てしまいます。
・石鹸は良く泡立てて使い、皮疹の悪化したときはぬるめのシャワーで洗い流すのみとします。石鹸は敏感肌用のものを
シャンプー、石鹸は肌に合う敏感肌用のものを使いましょう。
・ボディソープ、泡石鹸を避け、ナイロンタオル、スポンジでごしごし洗いすぎないようにしましょう。

・ワセリン、ヒルドイド、尿素などの保湿剤は入浴後早めの使用が効果的です。乾燥の強い方では1日2回はしっかり保湿剤を使いましょう
・洗濯物は良くすすぎ綿の肌着を使う、ヘアスタイルに気を付けるなど、肌への刺激にも注意しましょう。肌着・服は綿100%がおすすめ
・掻くことで湿疹は余計に悪化します。なるべく掻き壊さないように、タオルを当て保冷材で冷やす、さすってあげるなど工夫をします。爪は短く切っておきましょう。
・ダニ・ほこり・ペットなどとの接触をなるべく避け、掃除をこまめに行います。

※特にアトピー性皮膚炎に関してはインターネット上にはさまざまな情報があります。もちろん全ての情報が間違っているわけではありませんが、安易な民間療法やアトピービジネスには注意しましょう。

小児期のアトピー性皮膚炎への当院のにこだわり

・皮膚の状態を詳しく診察して、お子さんの乾燥肌がどの程度か診断します。
・小さなお子さんでは保湿剤をメインとし、必要により漢方治療も併用します。
・皮膚の状態にあったステロイド外用剤の使い方、副作用などを説明します
・スキンケア、肌の洗い方や石鹸について、お話するようにしております。
・1才以下の乳児で多い卵白、小麦、牛乳アレルギーの迅速診断をいたします。

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎

 1歳以下の乳児では、卵(卵白)、小麦、牛乳の3つのアレルギー頻度が高くアトピー性皮膚炎との関連性が比較的大きいと考えられています。難治性の皮疹、食物摂取後の皮疹悪化が明らかな場合は、これらのチェックをした方が良いでしょう。

 当院では指先や耳から採血可能で、20分程度で診断可能な迅速診断キット(イムファーストチェックJ2)を導入しており、6ヶ月以降の赤ちゃんで実施可能です。

     イムファストチェック、アレルギー検査試薬
 一般的に、上記の3つの食物アレルギーは2,3才位までに腸での免疫寛容機構が働き自然に軽快していきます。そのため、必要以上に食物アレルギーに過敏にならず、まずは皮膚を良い状態に保っていくことで自然にアレルギーも治まってくるとも考えられています。

 最近ではアレルギーを起こす原因として皮膚での感作(経皮感作)が注目されています。皮膚をつるつるにしておくことで新たなアレルギーの発症を予防することにつながるという考えです。

※逆に経口摂取を少しずつ行うことで、腸での免疫寛容が働きアレルギーを起こしにくくなるという研究結果が近年報告されています。

 

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?

とびひにかかった子供 とびひとは、正式には伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といわれ、幼児に出来やすい皮膚の細菌感染症の一つです。おもに夏などで高温多湿な時期に湿疹や虫さされ、傷口を掻き崩してしまい膿を持った皮疹(膿痂疹)が生じます。

 この膿を触った手で他の部位を触ることで飛び火(とびひ)のように次々とじくじくとした膿痂疹が広がってしまいます。水疱蓋の中には多くの細菌がいるため、アトピーなどが元々あるお子さんでは早めに治療しないとどんどん皮疹が拡大することもあります。

診断

顔に出来たとびひ じくじくした皮疹の性状、分布状況から判断します。湿疹病変を伴うときは、ステロイド外用剤も併用しますが、外傷などが原因の場合は抗菌剤軟膏をメインとします。

 お鼻を触った手などで傷や湿疹を掻くと黄色ブドウ球菌が皮膚で繁殖して、菌からでる外毒素(エンテロトキシン)が表皮基底部を破壊して水疱を作ってしまいます。通常、発熱やリンパ節腫脹など全身症状は伴いません。

治療

 抗生剤軟膏の外用と、化膿止め、かゆみ止めなどの内服治療を行います。皮疹がしっかり治るまで治療しないと、また症状が再燃することがありますので少し長めに保護を行った方が良いでしょう。原因菌は、黄色ぶどう球菌や連鎖球菌ですが、難治性の場合は最近では一般外来でもMRSAなどの耐性菌がみられることもあるため細菌培養検査を行って原因菌を調べる必要性が生じます。

連鎖球菌による場合は あまりじくじくせず、かさぶたの付いた痂皮性膿痂疹(とびひ)という状態になります。大人に出来る場合もめずらしくありません。希に腎炎を合併することがあり抗生剤を長めに内服します。

日常生活の注意

患部はシャワーで流すことが大切 触ると広がってしまうので、お薬を1日2,3回塗ってガーゼ保護を行っておくのが基本です。入浴やプールは控えますが、積極的にシャワーで患部を洗い、石けんも優しく使ったほうが良いでしょう。爪は短く切って、鼻の穴は触らないようにしましょう。

※時々、とびひにカットバンや傷パワーパッドなどを貼ってこられる方がいますが細菌を封じ込めてしまい余計にじくじくが悪化することがあり注意が必要です。

―コラム― 
とびひに似た注意を要する感染症とは?
・ぶどう球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS; staphyrococcal scalded skin syndrome)
 発熱と伴に、顔面の発赤、水疱形成に始まり、びらん・痂皮を形成して浮腫状になる。首、脇、鼡径部も赤くなり全身の皮膚が熱傷のように剥けてびらんとなる。治療は入院して輸液、抗生剤点滴などの全身管理を行う。乳幼児がかかりやすいが新生児では重症化する場合があり注意が必要である。

・トキシックショック症候群(TSS; toxic shock syndrome)
 生体内で増殖した黄色ぶどう球菌のスーパー抗原外毒素(TSS toxin-1)により免疫細胞が活性化した結果、び漫性紅斑・手足の落屑などと伴に発熱、筋肉痛、血圧低下、多臓器不全を引き起こす。術後の創部感染や外傷、咽頭炎などが誘因となる。

水いぼ(伝染性軟属腫)・いぼ(疣贅)/魚の目

水いぼ/伝染性軟属腫

◆お願い◆ 水いぼ摘除は麻酔シール(ペンレス)を貼っていても多少痛みが伴う処置になります。初回の摘除は5,6個程度とし、2回目以降も多数箇所シールを貼ってきても10~15個程度とさせて頂きます。一度無理をすると次からお子さんの協力が得られない場合が多くなります


 
原因は水イボウイルスによる感染症で、皮膚表面に直径1~2mm程度の白い水いぼの画像つやつやとした丘疹を形成し免疫力がまだ未熟な小さなお子さんに好発します。薄皮の下には、ウイルスのかたまりである白い柔らかな内容物(モルスクム小体)が入っています。水イボを掻き崩してしまうと、周囲にこのウイルスを広げてしまい次々に新しい水イボを生じます。

 特に湿疹を合併しているお子さんでは、湿疹部分にどんどん水イボが増えてしまうことがあります。一般にプールでのビート板などを通してや肌を直接接触して感染することが多いといわれています。好発部位は脇、腕の内側、側胸部、大腿などです。

治療 

水いぼを摘除したところ 治療は、専用の摂子にて腫瘤(内容物)を摘除していくことが確実ですが痛みを伴うこと と、水イボには自然免疫治癒が起こることなどから経過をみるとの意見もあります。しかし、摘除をしないで、自然治癒を待つ場合には周囲への感染や治癒する まで数が増えてしまうなどの問題もあります。

 

治療の注意点
 治療は現在のところ、専用のピンセットで1つずつ摘除することが一番確実です。痛みが少ない治療をご希望の方には、局所麻酔テープを使った治療も行いますのでご相談ください。テープを貼って30分程度してから治療を行います。摘除した部分は通常3,4日以内に皮膚が張りあまり目立たなくなることがほとんどです。

 水イボが多発しているお子さんではご本人への負担を減らすため、一度に全て取らずに数回に分けて摘除させていただく場合がありますのでご容赦ください。一度無理をすると次からお子さんの協力が得られない場合が多くなります。やはり、水いぼが少ないうちに、大きなものから少しずつ取っておくのが一番お子さんへの負担が少ないと思います。

※治療に際して少量の出血を伴いますので、多少汚れてもよい服装でご来院ください。

水いぼに掛かりやすい年齢のお子さん・保湿をしっかり行い、感染を防ぎましょう。(バリア機能の強化)
・出来た水いぼは掻き崩さないようにしましょう。(自己接種の予防)
・他の人に移さないように患部をガーゼなどで覆いましょう。(感染拡大の防止)
・水いぼは少ない内に順番に取る方が良いでしょう。(本人負担の軽減)

※また、水いぼが多発しているお子さんや摘除をご希望されない方では、消毒剤を水イボに塗って増殖を押さえる方法や水イボを柔らかくするシールを貼る方法、さらに漢方薬を併用することもあります。
※通常、1週間に1~2回通院していただき順番に治療を行っていきます。水いぼウイルスには潜伏期があるので、全て摘除してから1~2週間再発がなければ終了となります。

日常生活の注意点

 まわりには、モルスクム反応といって湿疹を伴うことが多いので、湿疹の治療も同時に行っていくことが大切です。水いぼもなるべく掻き壊さないようにしましょう。水いぼは主に直接接触で感染するため、水いぼの治療中はプールや保育園などの集団生活でお子さん同士が触れ合うのはさけたほうが良いでしょう。 

―担当医からのコメントー
・プールで感染するのでしょうか?
 患児同士の直接接触、水いぼを掻き崩すことによる自己接種で伝播すると考えられています。水いぼはプールの水を介しては感染しませんが、プールでは裸になる ためお子さん同士の肌が触れあう機会が増え感染リスクとなります(プール時期は水いぼが流行)。治療を行わないで自然治癒を待つ場合は患部をガーゼで覆い、他の人への感染を防ぎましょう。

・取るか、取らないか?どちらが良いのでしょう。
 免疫には個人差があり、特にアトピーのお子さんでは急激に際限なく増えてしまうこともあります。一方、治療を行っている最中に自然免疫治癒を起こして行くお子さんもいます。小児科 ではプールでは移らない、数ヶ月~半年掛かるが自然免疫でいずれ治るという理由で取らずに良いと言われますが、保育園、幼稚園など集団生活の多い日本の環境では、感染防止の点からも数の少ない内に順番に取ってしまうのが良いのでは、と思います。

※取らずに経過を見る方は、水いぼのある場所は必ず被覆し、プールに入る際はプール管理者に自己申告をお願いいたします。プール管理者には感染予防対策を行う義務規定があります。(平成24年度厚生労働省感染症ガイドラインより一部引用)

※最近感じることは・・・、小さな水いぼは、免疫力がついてくると自然寛解していくことも多いのですが大きな水いぼは、なぜか数ヶ月経過してもなかなか自然に取れずに皮膚科に来るケースが多いように思えてなりません。なかには、小児科で取らずに良いと云われて大きな水いぼが1年以上取れずに来院されるかたもいます。

 

いぼ(尋常性疣贅)/魚の目

いぼの画像 お子さんで、足に魚の目ができたといって来院される方のほとんどが、ウイルス性の疣贅(いぼ)です。いぼは、環境中にいるウイルスで手足など小さな傷ができやすい場所に、感染してしまうことが多いです。

 治療は液体窒素による冷凍凝固法でいぼを凍結壊死させる方法が保険適応となり、一般的によく行われていますが痛みを伴うのが欠点です。当院では小さなお子様に、痛みの少ない治療法もお話するようにしております。

⇒詳しくは、いぼについてをご覧ください。 

虫さされ(ストロフルス)・痒疹(結節性痒疹)とは?

虫さされ(小児ストロフルス)

虫に刺された子供のイメージ
 夏のあいだは、さまざまな虫が発生しますが、小さなお子さんでは虫さされに対するアレルギー反応が強く出るので、赤く腫れたり水疱を作ることもあります(小児ストロフィルス)。

 治療は痒み止め内服、ステロイド外用を用いますが、症状の強いときは抗菌剤の内服も行います。

 

痒疹(結節性痒疹)とは?

 虫さされの跡などを掻いてしまうことにより,硬いかゆみのあるしこりを生じてしまうことがあります。ひとつひとつの皮疹が硬いしこりとなって強いかゆみを伴うこともあるため(結節性痒疹),掻爬を繰り返しなかなか治らないことが多いです。

 治療は,外用剤,内服薬にてかゆみをコントロールし,掻爬をしないこととしこりが取れるまで,しっかり治療を続けることです。治療への反応が悪いケースには外用療法の工夫(重層法、テープ剤など)、内服薬の併用、漢方薬などを用いるとうまく皮疹が治まっていくこともあります。

 あまりに痒みが強いときは、症状を抑えるためにナローバンドUVBやエキシマライト療法が有効との報告があります。治療をご希望の方は担当医までご相談ください。

 

小児のあざ、ほくろなど

 当院では、お子さんのあざやしこり(出来物)の診察も行っております。気になるしこり・あざのある方はご相談ください。必要に応じて、一部を取って(生検)、病理組織検査も行っております。

お子さんに出来る代表的な赤あざ、黒あざ、しこりなど

色素性母斑(ほくろ)

 先天性の黒あざ(母斑;ほくろ)です。通常、そのまま経過をみることも多いですが大型のものでは稀に悪性化すること、整容的に気になることが問題です。普通、生まれつきホクロがある赤ちゃんは少ないです。

小児血管腫(赤あざ)

 乳児期から生じる苺状血管腫、自然消退傾向のない単純性血管腫海綿状血管腫などがあります。表面に見える多くの血管腫はレーザー治療(色素レーザー)の適応となります。当院より、関連病院等にご紹介可能ですのでまずはご相談ください。         

東京労災病院、形成外科

お子さんの赤あざ治療に対応可能な病院です

血管拡張性肉芽腫

 直径1cm程度の易出血性の紅色の腫瘤。治療は、外科的切除となりますが液体窒素療法が有効なこともあります。

石灰化上皮腫

 顔面、頸部、上腕などの皮下にできる硬く青白く透見される石灰化を伴った腫瘤です。治療は外科的摘出ですが、放置すると時に2cm大くらいまで大きくなることもあります。

扁平母斑

 顔面、胸部などに発生する褐色の色素斑。表皮基底細胞のメラニンの増殖で、レーザー治療を行っても再発することが多い。

脂腺母斑

 頭皮に生じる黄色の局面を呈する腫瘤。成人した後にさまざまは腫瘤が発生する母地となるので切除することが多い。

 

その他の小児の皮膚疾患

お子さんが掛かりやすいその他の皮膚疾患にはじんましん、あせもなどがあります。

じんましん

 痒みを伴う、膨疹が全身に多発します。小児ではときどき食物アレルギーとの関連があり、食べた食事をメモに取っていただき因果関係を書き留めてもらうとよいでしょう。治療は抗アレルギー剤の内服を行い、睡眠や休息を充分とるように心がけ、なまものの摂取は控えます。

汗疹(あせも) 

 夏などで高温多湿の状態の時に生じやすく汗腺の排出障害でおこります。典型的には,胸部や背部などの汗のかきやすい所に生じることが多いです。治療は,シャワーなどで清潔を保ち,高温で汗をかきやすい環境を避けることが大切です。炎症を繰り返すと細菌感染を合併する場合もあります。主に、汗腺の密度の高い赤ちゃんにできます。

伝染性紅斑(りんご病)

 ヒトパルボウイルスB19による飛沫感染で発症し、顔面に蝶形の紅斑がでます。数日して上肢、大腿、からだにも網目状の赤みが拡大してきます。

手足口病

 コクサッキーA16、エンテロウイルス17の感染により発症する。微熱のあとに手足、口に楕円形の指紋に沿った水疱を生じます。小児では臀部、膝などにも皮疹ができることがあります。

みずぼうそう

 水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症します。あずき大の赤いぷつぷつが散発性に出現して、すぐに水疱となり口腔粘膜にも生じます。抗ウイルス剤の内服と安静、保水に努めていると次第に痂皮化してきます。

頭ジラミ

 ケジラミによる感染ですが、人同士の接触感染で移ると考えられています。毛髪の根元の虫卵を顕微鏡で確認するか、成虫をつかまえて来られる方もいます。治療にはスミスリンシャンプーを使います。

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